歯科法医学的分析や金属アレルギー患者の歯科修復材料の分析など、口腔内に装着されている様々な金属、セラミックス、有機高分子材料の元素分析が必要なケースは多くあります。 多くの歯科修復物は合着?固定されており一時的な撤去は困難であるため、金属修復物の機能?形態を損なうことなく、必要最小限の試料を採取し、分析機器により識別する必要があります。
本アプリケーションノートでは、このような背景から試料の事前処理も必要なく、操作も簡便かつ迅速に行うことができる卓上型蛍光齿线分析装置MESA-50を用いて、歯科修復物の合金材種の同定手法としての可能性について検証を行った事例を紹介します。
取り外しが困難な金属修復物から研削加工により微量の試料を採取し、蛍光齿线分析装置により元素分析することで、歯科合金材料の材種を同定可能であることが示唆されました。
卓上型蛍光齿线分析装置